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眼形成

眼形成の参考画像

眼球の周囲には、まぶた(眼瞼)・涙の通り道(涙道)・眼球が収まる骨のくぼみ(眼窩)など、眼の機能を支えるさまざまな付属器があります。このカテゴリでは、これらの組織に生じる形態異常・機能障害・炎症性疾患を扱います。

全43件の疾患

よく参照される疾患

あ行

2件

か行

22件
結膜脱
けつまくだつ

結膜脱は球結膜が眼瞼縁を超えて脱出した状態であり、眼外傷後・術後合併症・重度結膜弛緩症で発症する。軽度は用手整復と圧迫包帯で対応し、重度・再発性は結膜切除・縫合や結膜固定術で治療する。

甲状腺眼症(バセドウ病眼症の眼窩病変)
こうじょうせんがんしょう

甲状腺関連自己抗体による眼窩組織の自己免疫疾患である。眼瞼後退・眼球突出・複視・圧迫性視神経症の4症状が主徴で、外眼筋は下直筋が最多で侵される。CAS(Clinical Activity Score)で活動性を評価し、活動期にはステロイドパルス療法やテプロツムマブ(IGF-1R阻害薬)が有効である。手術は眼窩減圧→斜視手術→眼瞼手術の順で非炎症期に計画する。

眼窩海綿状血管腫
がんかかいめんじょうけっかんしゅ

成人眼窩良性腫瘍の代表である海綿状血管腫の定義・画像診断・手術治療を解説。筋円錐内に好発する被膜を有する血管性腫瘤であり、MRI Dynamic撮像での濃染遅延が特徴的所見。眼窩側方アプローチによる被膜ごとの一塊摘出が標準術式であり、完全摘出後の予後は良好。

眼窩隔膜前蜂窩織炎(Preseptal Cellulitis)
がんかかくまくぜんほうかしきえん

眼窩隔膜より前方の眼瞼・眼窩周囲軟部組織の急性感染性炎症。眼窩蜂窩織炎と異なり眼球突出・運動障害を伴わない。副鼻腔炎・外傷・虫刺されが主な原因であり、小児に好発する。軽症は経口抗菌薬で外来管理可能だが、眼窩蜂窩織炎への進展に注意を要する。

眼窩骨折整復術
がんかこっせつせいふくじゅつ

眼窩骨折整復術は眼部への鈍的外傷で生じた眼窩底・内壁の骨折に対し、嵌頓組織の整復と骨壁の再建を行う手術である。閉鎖型骨折(trapdoor型)は小児に多く外眼筋絞扼を伴い緊急手術が必要となる。チタンメッシュ・吸収性プレート・自家骨など再建材料の選択が重要となる。

眼窩吹き抜け骨折
がんかふきぬけこっせつ

眼窩吹き抜け骨折(blow-out fracture)は眼部への鈍的外傷により眼窩底・内壁が骨折する疾患で、複視・眼球陥凹・眼球運動障害を主症状とする。閉鎖型骨折で外眼筋絞扼を伴う場合は24時間以内の緊急手術が必要である。

眼窩蜂窩織炎(Orbital Cellulitis)
がんかほうかしきえん

眼窩隔膜より後方の眼窩内軟部組織に生じる感染症。副鼻腔炎からの波及が最多で小児に好発する。眼球突出・眼球運動障害・視力低下を伴い迅速な抗菌薬治療と必要に応じた外科的排膿が不可欠である。

眼窩ムーコル症
がんかむーこるしょう

ケカビ目(Mucorales)真菌による副鼻腔から眼窩・脳へ急速進展する致死的真菌感染症。糖尿病・免疫不全患者に好発し、治療なしの死亡率は79%に達する。リポソーマルアムホテリシンBによる抗真菌療法と外科的デブリードマンの併用が基本。

眼窩リンパ管腫
がんかりんぱかんしゅ

小児期に好発する眼窩の血管奇形(リンパ管奇形)。腫瘤内出血(チョコレート囊胞)により突然の眼球突出・眼痛で発症する。MRIでの多胞性腫瘤とニボー形成が診断的所見。保存的経過観察が基本だが、重症例には減量手術・硬化療法を考慮する。再出血率は約70%であり長期フォローアップが必要。

眼窩リンパ腫
がんかりんぱしゅ

眼窩に発生するリンパ腫の病態・診断・治療を解説。最多のMALTリンパ腫から高悪性度のDLBCLまで、組織型別の特徴と治療方針を網羅する。

眼窩奇形腫(眼窩類皮嚢腫)
がんかるいひのうしゅ

眼窩類皮嚢腫(皮様囊腫)は胚性外胚葉の迷入により骨縫合線に生じる先天性分離腫である。小児眼窩新生物の46%を占め、眉毛外側に好発する。CT/MRIによる画像診断と囊胞壁を破裂させない完全摘出が治療の鍵となる。

眼窩減圧術(甲状腺眼症の手術)
がんかげんあつじゅつ

眼窩減圧術は甲状腺眼症に伴う眼球突出・圧迫性視神経症に対して眼窩壁を削除し眼窩容積を拡大する手術である。1壁〜3壁+脂肪減圧まで術式があり、壁数増加に伴い突出度減少量が増大する。炎症期にはステロイドパルス療法が先行し、減圧術は薬物不応例や緊急時に施行される。

眼球内容摘出術・眼球摘出術
がんきゅうてきしゅつじゅつ

眼球摘出術は眼球全体を摘出し視神経を切断する手術であり、眼球内容除去術は強膜・外眼筋を温存し眼球内容のみを除去する術式である。眼内悪性腫瘍・視力回復見込みのない眼外傷・有痛性失明眼が主な適応で、術後は眼窩インプラントと義眼装用により整容・機能を維持する。

眼瞼下垂(原因別まとめ)
がんけんかすい

眼瞼下垂(blepharoptosis)の定義・原因分類(先天性・腱膜性・神経原性・筋原性・偽眼瞼下垂)・診断・術式選択・保存的治療(oxymetazoline点眼)を包括的に解説する。

挙筋前転法・筋膜移植術(眼瞼下垂の手術)
がんけんかすいしゅじゅつ

眼瞼下垂手術は挙筋機能に基づき術式を選択する。挙筋機能10mm以上では挙筋前転術(aponeurosis前転術)、4mm未満では前頭筋つり上げ術が標準である。術前のMRD-1測定・挙筋機能検査・Heringの法則確認が重要で、合併症として血腫・過矯正・低矯正に注意する。

眼瞼後退(甲状腺眼症など)
がんけんこうたいこうじょうせんめしょうなど

眼瞼後退の定義・原因分類・甲状腺眼症との関連・診断・MRD評価・ Müller筋切除術および挙筋後転術を含む手術治療について解説する。

眼瞼内反症
がんけんないはんしょう

眼瞼内反症(先天性・加齢性・瘢痕性・痙性・機械性)の定義・分類・症状・診断・手術治療を包括的に解説。Hotz法・Jones変法・lateral tarsal strip法など術式選択の要点を詳述する。

眼瞼内反症手術(埋没法・切開法)
がんけんないはんしょうしゅじゅつ

眼瞼内反症は眼瞼縁が眼球側に向き睫毛が角膜に接触する病態で、先天性(睫毛内反)と加齢性(退行性)が代表的である。先天性には埋没法やHotz法、加齢性にはJones変法やlateral tarsal strip法等の支持組織短縮術を選択する。軽度の過矯正で終了するのが再発率低下のポイントである。

眼瞼皮膚弛緩症
がんけんひふしかんしょう

眼瞼皮膚弛緩症(dermatochalasis)の定義・症状・診断(MRD-1に基づく評価)・鑑別診断(眼瞼下垂との区別)・治療(瞼縁部皮膚切除・眉毛下皮膚切除)・病態生理・予後を解説する。

眼瞼外反症
がんけんがいはんしょう

眼瞼外反症(まぶたが外側にめくれる状態)の原因・分類・症状・診断・治療について解説。加齢性・麻痺性・瘢痕性・機械性の4型に分類され、lateral tarsal strip法やKuhnt-Szymanowski法などの手術治療を中心に解説する。

義眼の作成とケア
ぎがん

義眼は眼球摘出術・眼球内容除去術後に整容と機能のために装着する人工眼球である。アクリル(PMMA)製のオーダーメイド義眼が現在の主流で、義眼師と眼科医の連携により作製・調整される。日常のケア、義眼床管理、小児の成長に合わせた対応が重要である。

義眼床萎縮(眼球摘出後のくぼみ)
ぎがんしょういしゅく

義眼床萎縮は眼球摘出術後に義眼床が萎縮・陥凹し、義眼保持困難や整容面の問題を生じる病態である。結膜囊拘縮型・眼窩陥凹型・混合型に分類され、結膜囊拡大術・真皮脂肪移植・骨移植・人工材料による底上げ等で治療する。

さ行

2件

た行

1件

な行

1件

は行

6件
フロッピーアイリッド症候群(フロッピー眼瞼症候群)
ふろっぴーあいりっどしょうこうぐん

フロッピーアイリッド症候群(FES)の定義・疫学・病態生理・診断・治療を包括的に解説。閉塞性睡眠時無呼吸との関連、瞼板弛緩の臨床評価法、保存療法から手術までを詳述する。

まぶたのヒアルロン酸・脂肪注入に伴う合併症
ふぃらーがっぺいしょう

眼窩周囲へのヒアルロン酸フィラー・自家脂肪注入は血管塞栓による不可逆的視力喪失のリスクがある。眉間・鼻根部は滑車上動脈と眼動脈の吻合が密で最も危険な部位である。ヒアルロン酸にはヒアルロニダーゼ緊急注入が対処法として存在するが、自家脂肪には特異的治療がない。

麦粒腫(ものもらい)
ばくりゅうしゅ

眼瞼の皮脂腺(Zeis腺)・汗腺(Moll腺)またはマイボーム腺の急性化膿性炎症。外麦粒腫と内麦粒腫に大別され、黄色ブドウ球菌が主な起炎菌である。抗菌薬点眼が治療の主体で、膿瘍形成例には切開排膿を行う。

美容整形後の眼瞼トラブル
びようがんけんしゅじゅつがっぺいしょう

美容眼瞼手術(重瞼術・眼瞼脂肪除去術等)後の合併症は早期(感染・血腫・過矯正)と晩期(眼瞼下垂・閉瞼不全・hollow eye)に分類される。閉瞼不全は露出性角膜炎のリスクがあり、眼科的管理が重要である。修正手術には挙筋再固定・皮膚移植・脂肪注入等がある。

鼻涙管閉塞症(Nasolacrimal Duct Obstruction)
びるいかんへいそくしょう

鼻涙管閉塞症(成人の流涙症)の原因・分類・診断・治療を解説。涙道内視鏡検査、DCR(涙囊鼻腔吻合術)、チューブ留置術の適応と成績、薬剤性涙道閉塞の管理まで網羅。

ボトックス注射(眼瞼痙攣の治療)
ぼつりぬすどくそちゅうしゃ

眼瞼けいれんの第一選択治療はA型ボツリヌス毒素注射(ボトックス注射)である。有効率90%で効果は2〜3日後に発現し3〜4か月持続する。眼輪筋・皺眉筋を標的に各2.5単位ずつ分散注射する。本態性眼瞼けいれん・Meige症候群・片側顔面けいれんに適応がある。

ま行

2件

ら行

7件
涙小管炎
るいしょうかんえん

涙小管の慢性感染症で、放線菌(Actinomyces israelii)が最多の起因菌である。涙小管内に菌石(硫黄顆粒)を形成し、片眼性の難治性結膜炎として発症する。治療は局所麻酔下の涙小管切開・菌塊掻爬が第一選択であり、術後にニューキノロン系点眼とペニシリン系全身投与を併用する。

涙小管閉塞
るいしょうかんへいそく

涙小管または総涙小管の閉塞により流涙を生じる疾患。炎症性瘢痕・薬剤性(S-1)・外傷・感染後などが原因となる。涙道内視鏡下チューブ挿入術が第一選択で、開放不能例にはCDCRや涙囊移動術が適応となる。

涙腺炎(Dacryoadenitis)
るいせんえん

涙腺の炎症性疾患で急性(ウイルス性・細菌性)と慢性(全身疾患合併・IgG4関連)に大別される。急性では上眼瞼外側の発赤・腫脹・圧痛を認め、慢性では無痛性の両側性涙腺腫大を呈する。IgG4関連涙腺炎はステロイド療法に良好に反応する。

涙点狭窄・閉塞(Punctal Stenosis and Occlusion)
るいてんきょうさく・へいそく

涙液排出口である涙点の狭小化・閉塞により流涙症を生じる疾患。先天性涙点欠損と後天性(炎症性・薬剤性・加齢性・外傷性)に分類される。Stevens-Johnson症候群・眼類天疱瘡、抗癌剤S-1、緑内障点眼薬が主な後天性原因である。治療は涙点拡張・切開が第一選択であり、再閉塞例にはシリコンチューブ留置を行う。

急性涙嚢炎・慢性涙嚢炎
るいのうえん

急性涙嚢炎・慢性涙嚢炎の定義・分類・疫学・診断・起因菌・治療(DCR・プロービング)・涙石症まで包括的に解説。新生児涙嚢炎の管理、慢性涙囊炎と内眼手術前リスクについても詳述する。

涙囊鼻腔吻合術(DCR)
るいのうびくうふんごうじゅつ

涙囊鼻腔吻合術(DCR)は鼻涙管閉塞による流涙・涙囊炎に対する根治手術である。涙囊と鼻腔の間に骨窓を形成し新しい涙液排出路を作成する。鼻外法では約1×1cmの骨窓を作成し、再閉塞率は10%以下と高い成功率を示す。全身麻酔下の手技ステップ、術前鼻内処置、粘膜弁縫合、ステント留置を解説する。

涙道チューブ挿入術
るいどうちゅーぶそうにゅうじゅつ

涙道チューブ挿入術は涙点・涙小管・鼻涙管の閉塞・狭窄にシリコンチューブを留置して涙道を再開通する手術である。涙道内視鏡下でのDEP/SEP穿破とSGIによるチューブ挿入が普及し、涙小管閉塞grade 1では長期生存率94%と良好。合併症としてチーズワイヤリング・粘膜下誤挿入・肉芽形成に注意する。