屈折矯正
屈折異常は、眼に入った光が網膜上で正しく焦点を結ばない状態の総称です。このカテゴリでは、屈折異常の種類・発生のメカニズム・眼鏡やコンタクトレンズなどの矯正方法を扱います。
全32件の疾患
よく参照される疾患
あ行
3件遠視は平行光線が網膜後方に結像する屈折異常。潜伏遠視の検出、調節性内斜視・弱視との関連、小児における早期矯正の重要性を含めて解説する。
円錐角膜における硬性ガス透過性(RGP/ハード)コンタクトレンズの適応・処方・フィッティング・合併症管理を解説。前眼部OCT(Itoi Method)によるBFS値を用いたBC選択、フルオレセインパターン評価、強膜レンズへの移行基準まで実践的に詳述する。
オルソケラトロジー(OK)は特殊デザインのハードコンタクトレンズを夜間就寝時に装用して角膜形状を変化させ、裸眼視力を回復させるとともに小児の近視進行を抑制する治療法。適応基準・処方手順・安全管理・低濃度アトロピンとの併用を解説。
か行
10件角膜内リングセグメント(ICRS)は円錐角膜・ペルーシド角膜変性などの角膜拡張症に対し、角膜実質内に弧状インプラントを挿入して形状を矯正する手術。弧短縮効果で中央角膜を平坦化し、不正乱視を軽減する。角膜クロスリンキング(CXL)との併用で進行停止と形状改善の相乗効果が得られる。
角膜ワーページはコンタクトレンズ(特にハードCL)の長期装用による機械的圧迫・低酸素で生じる角膜形状の変化である。屈折矯正手術前のスクリーニングで問題となり、CL中止後の形状安定確認が手術適応評価の鍵となる。オルソケラトロジーによる意図的ワーページとの鑑別も重要である。
近視は眼軸長に対して屈折力が過剰で遠方視力が低下する屈折異常。単純近視から病的近視まで包括的に解説し、低濃度アトロピン点眼(リジュセア®ミニ0.025%)を含む近視進行抑制治療の最新エビデンスを含む。
屈折矯正手術後エクタジア(iatrogenic keratectasia)の定義・リスク因子・術前スクリーニング・診断基準・治療(角膜クロスリンキング)・病態生理・IOL度数計算への影響を網羅的に解説。LASIK有病率10万眼あたり90、RST≧280μmの安全閾値、CXL早期介入の重要性。
屈折矯正手術後のエクタジア(iatrogenic keratectasia)はLASIK・PRK・SMILE後に角膜実質が進行性に菲薄化・急峻化する重篤な合併症である。有病率はLASIKで10万眼あたり90と最も高い。角膜クロスリンキングによる早期介入が進行停止に有効である。
LASIK・PRK・SMILEなどの屈折矯正手術後に生じるドライアイの定義・発生機序(角膜神経切断)・術式別リスク比較・診断・治療(TFOD/TFOT・涙点プラグ・IPL)・術前スクリーニングを解説。ドライアイ診療ガイドライン(日眼会誌2019)とTFOS DEWS III(2025)に基づく最新情報を収載。
コンタクトレンズ不耐症はCL装用による眼表面障害が慢性化しCL継続装用が困難となる状態の総称である。フルオレセイン染色パターンによる原因推定が診断の鍵であり、CL中止・ケア改善・適切な点眼療法が治療の基本となる。
コンタクトレンズ末梢部潰瘍(CLPU)はCL装用に関連して角膜周辺部に生じる非感染性の免疫炎症性角膜浸潤である。黄色ブドウ球菌など菌体成分への宿主応答を背景とし、微生物性角膜炎との鑑別・CL中止・抗菌薬点眼・低濃度ステロイドによる管理を体系的に解説する。
コンタクトレンズ(CL)装用が誘因となるドライアイ(CLIDE)の定義・原因・診断・治療を解説。ドライアイ診療ガイドライン(日眼会誌2019)、TFOS DEWS III治療アルゴリズム、TFOS Lifestyleレポートに基づき、涙液層別診断(TFOD)・涙液層別治療(TFOT)・CL素材変更・ケア改善を包括的に説明する。
眼精疲労は屈折異常・眼位異常・調節異常・ドライアイ・VDT作業など多因子が関与する不定症候群である。メタ解析で有病率51%、デジタルデバイスユーザーでは90%に達する。適正な眼鏡処方と環境改善が治療の基本である。
さ行
3件CL誘発性急性赤眼(CLARE)はコンタクトレンズ装用(特に夜間連続装用)中または装用後に急性発症する充血・疼痛・角膜浸潤を特徴とする非感染性炎症反応である。感染性角膜炎との鑑別が最重要であり、CL即時中止とステロイド点眼が治療の基本となる。
SMILE手術(小切開角膜片抽出術)はフェムトセカンドレーザーのみで角膜実質レンチクルを作製・摘出し近視・近視性乱視を矯正する屈折矯正手術。フラップ不要・角膜神経温存が特徴。適応・術式・合併症管理を解説。
スマホ老眼はスマートフォン等の近距離デバイス長時間使用による調節機能低下の通称である。正式には調節緊張・テクノストレス眼症に分類され、環境改善・適切な眼鏡処方・調節弛緩薬の点眼が治療の基本となる。
た行
3件調節緊張(仮性近視)は調節筋の過緊張により一過性の近視化を生じる病態である。VDT作業や近業継続が主な誘因であり、調節麻痺下屈折検査による鑑別と環境改善・適切な眼鏡処方が治療の基本となる。
調節不全(accommodative insufficiency)は年齢相当より調節力が低下した状態であり、調節衰弱は反復測定で近点後退を呈する病態である。VDT作業増加に伴い若年者にも増加しており、環境改善と適切な眼鏡処方が治療の基本となる。
低濃度アトロピン点眼(リジュセア®ミニ点眼液0.025%)は2024年に国内初承認された近視進行抑制治療薬。ムスカリン受容体拮抗により眼軸長伸長を抑制し、副作用を最小化しつつ近視進行を約50%抑制する。
は行
4件輻湊不全(CI)は近方視で両眼を内側に寄せる能力が低下し、眼精疲労・複視・頭痛を生じる両眼視障害である。輻湊訓練やプリズム眼鏡が治療の中心であるが、調節不全を合併する場合は環境改善と適切な眼鏡処方を優先する。
不等像視は両眼の網膜像の大きさ・形が異なる状態。5%を超えると眼精疲労の原因となり、7%以上で融像不能。診断法と矯正方法の選択を解説する。
不同視は両眼の屈折度に差がある状態。不同視弱視の早期発見と治療、矯正法の選択(Knappの法則)、成人不同視への屈折矯正手術を含めて解説する。
びまん性層間角膜炎(DLK)はLASIK・SMILE術後にフラップ下(角膜実質層間)で生じるびまん性非感染性炎症である。「サハラの砂」様の白色顆粒状浸潤が特徴で、Grade分類に基づきステロイド点眼または緊急フラップリフト・洗浄で治療する。IFS(インターフェース液症候群)との鑑別が治療方針を左右する。
ま行
3件マルチフォーカル(遠近両用)コンタクトレンズは老視矯正を主な目的とし、遠用・近用の複数焦点を1枚のレンズに統合したコンタクトレンズ。同心円型・EDOF型・HCL型の設計の違い、処方の実際、適応選択、合併症管理を解説。
眼鏡処方は屈折異常の矯正のため適切なレンズ度数・種類・フレームを選択する包括的医療行為である。成人では用途に応じた処方、小児では弱視治療・近視管理を含む高度な判断が求められる。不等像視対策やフィッティングの適正化が装用感と視機能の向上に直結する。
モノビジョン法は片眼を遠用・他眼を近用に矯正して老視をカバーする方法。コンタクトレンズ・LASIK・白内障IOLによる適用法、優位眼設定、立体視への影響、試験装用の手順を詳述。
や行
2件有水晶体眼内レンズ(ICL)は自己水晶体を温存したまま後房にコラマー素材のレンズを挿入して近視・乱視を矯正する屈折矯正手術。6D以上の近視が主適応で、角膜を削らず可逆性に優れる。EVO ICLの中央孔設計により虹彩切開が不要となり、安全性がさらに向上した。
有水晶体眼内レンズ(phakic IOL)の分類・適応基準・術前評価・手術手技・合併症管理を解説。ICL(EVO ICL)を中心に、日本眼科学会ガイドラインに基づく適応年齢21-45歳・矯正量6D以上等の基準を詳述。
ら行
4件乱視は角膜や水晶体の経線方向による屈折力の差異で生じる屈折異常。正乱視と不正乱視の分類、診断法、眼鏡・CL・屈折矯正手術・トーリックIOLによる矯正を解説する。
LASIKフラップ合併症はLASIK手術のフラップ作製・復位・術後経過に伴う構造的・炎症性・感染性の障害の総称である。DLK・フラップずれ・上皮迷入・フリーキャップ・ボタンホールなどの分類・診断・管理を解説する。
繰り返し低強度赤色光療法(RLRL)は650〜670nm帯の赤色光を1日2回3分間照射して眼軸延長を抑制する近視進行抑制治療。主要RCTのエビデンス・治療プロトコール・安全性・他療法との比較を解説。
老視は加齢による水晶体硬化で調節力が低下し近方視困難となる状態。累進屈折力レンズ・遠近両用CL・多焦点IOLによる矯正法を解説する。